ttp://www.yomiuri.co.jp/entertainment/news/20061212i506.htm
ヤジに怒った主演歌手、ミラノ「スカラ座」を途中退場

世界的に有名な名門オペラハウス、ミラノ・スカラ座で10日、
公演中のベルディ作品「アイーダ」の主演男性歌手が観客からヤジを飛ばされたことに憤り、
本番中にもかかわらず、舞台を退場していたことが分かった。伊メディアが11日伝えた。

スカラ座で歌手が公演を途中で放り投げたのは初めてという。

今公演は、名演出家で知られるフランコ・ゼッフィレッリ氏が手がけたことから話題となっており、
初日の7日には、プローディ伊首相やメルケル独首相も鑑賞した。

しかし、2回目の公演で主人公アイーダの相手役を務める
フランスの名テノール歌手ロベルト・アラーニャ氏が最初の独唱を終えると、観客席から「恥を知れ」といったヤジが飛び始めた。
これに対し、アラーニャ氏はこぶしを振り上げ、舞台袖に姿を消した。
その後、すぐに登場した代役の男性は衣装がないため、ジーパン姿で歌ったという。

アラーニャ氏は初日の公演後、地元紙との会見で「スカラ座で演じるのは闘牛場に放り込まれるようなものだ」と、
舞台に厳しい注文を付けることで知られるスカラ座の観客を批判していたため、ヤジはこの批判への“返礼”とみられている。

スカラ座は、アラーニャ氏の途中退場について声明で「遺憾」を表明、同氏の降板を決めた。

(2006年12月12日13時7分 読売新聞)