モーツァルトのピアノ協奏曲part5
■ このスレッドは過去ログ倉庫に格納されています
0107名無しの笛の踊り
2006/12/20(水) 18:25:11ID:+dtPkRPqこのK467から受ける印象は、K466のそれとはかなり異なっている。
半ば行進曲風な開曲の雰囲気、沸き立つようなブッフォの精神がみなぎるフィナーレ、
間に挟まれて、あくまで美しいカンタービレに徹するアンダンテ―。
そればかりではない。曲の重心をふたたび独奏者の演奏技巧に移動させるなど、
せっかく抜け出した社交的機会音楽の領域にまた後退したかにも感じる。
ニ短調の、あの息詰まるような暗い激情から開放され、ハ長調という清朗な調整を選んだモーツァルトはここで、
自分の楽器を存分に遠慮なく鳴らしてみたかったのかもしれない。
とはいえ、そうした技巧の誇示も決して極端に陥ってはないし、
作曲家のあの無類の平衡感覚によって、オーケストラと独奏楽器の協調が破綻なく達せられていることもまた、
事実なのである。
■ このスレッドは過去ログ倉庫に格納されています