亀レスなのですが、「新版オーケストラ指揮法」(高木善之著)という本の中で、ブルックナーの「ホ短調ミサ」の練習風景があり、次のような記載がありました。

演奏が終わると、全員からどよめきが起こりました。
私もその音楽に感動しています。
「凄かったですね、いかがでしたか、他に何かありませんか」
しばらくしてある人が発言しました。
「先生、今、クギの音が聞こえませんでしたか。キリストの手に打ち込まれるクギの音が……」
みんながどよめきました。そして口々に「聞こえた!」と言ったのです。
私も鳥肌が立ちました。
聞いてみると多くの人が、実際にそれを聞いていたのです。
再度演奏してみると、確かに太いクギが打ち込まれている音が聴こえるのです
。
カーン、カーン、カーン、カーン……。
ぞっとする音が確かに聞こえるのです。
不思議なことに、ここには打楽器はないんですが、でも聞こえてくるんです。
実はホルンの音なのですが、はっきりとクギの音に聞こえるのです。
オーケストラでなくピアノで伴奏する場合も、やはりそれが聞こえるのです。
このことは、この曲について以前から非常に有名な話なのです。(P102)