ピッチンニ(1728-1800)作曲のブッファ『ラ・チェッキーナ』(1760初演)
はNUOVA ERA盤を持っているが、この時期に既にロッシーニまでに至るブッファの
要素がかなり出揃っていて感心する。高音域を多用するコロラトゥーラ・
アリアもあって耳に心地良い。

このブッファの台本作者カルロ・ゴルドーニ(1709-1793)は
ヴェネツィアで活動し、ガルッピ(1706-1785)作曲のブッファにも台本を
提供しているが、純粋にイタリア文学史の分野でも大物の喜劇作家として
有名な人だね。1762年パリに本拠を移して活動したが、フランスでは
あまり成功せず、失意のまま客死。

>>567さんご紹介のアンフォッシ(1727-1797)は、
モーツァルトより先に同じ台本でブッファ『偽の女庭師』(1774初演・ローマ)
を作曲した、ということでのみ記憶されがちな感じだね。
でも彼も当時の大物オペラ作曲家の1人で、ぎょっとする程多作なのに
録音されているオペラがごく僅かなのが残念。
同じく多作の大物オペラ作曲家ながら録音皆無?な
フランチェスコ・ビアンキ(1752-1810)は、BONGIOVANNIあたりから音盤
出して欲しい。彼の名も現代では、ハイドンがエステルハーザで
ビアンキ作曲のブッファに追加するアリアを作曲したことによって
知られるぐらいか。