クリスチャン・フェラス

フェラスのヴァイオリンでバッハ ブランデンブルク協奏曲5番
V:フェラス、 ピアノ:セリニ シャイエ=リシェ、 フルート:ランパル
 指揮ジョルジュ・エネスコ パリ音楽院室内管 1953年頃の録音
http://www5.axfc.net/uploader/11/so/N11_11007.mp3.html
keyword: cf  サーバー混雑状況等http://www6.axfc.net/watch/diff.html

ところで、フェラスのバッハの無伴奏がCD化されました。
クリスチャン・フェラスによるバッハの無伴奏全曲は、
SINE QUA NON SUPERBAとかいうアメリカの弩マイナーな会社から、1978年にSAS 2028/3で3枚組のLPが発売されましたが、
今回これがCD化されました。
1977年12月の録音。http://jszulman.club.fr/Christian_Ferras/sonatespartitas.jpg ←LPジャケット

嗚呼、なんて凄い演奏、フェラス芸術の集大成。!

1977年といえば、フェラスが全ての演奏活動から身を引いていた時期で、
最悪の1982年9月から4年半位程の録音。
アメリカのマイナーなレコード会社でひっそりと録音していました。恐らくこれがフェラス最後のスタジオ録音でしょう。

シゲティやエネスコのようなヒューマンなバッハとは対極に位置する演奏で、そこにあるのは美の追求者の孤独!
舞曲の形式を守ったラテンなバッハですが、楽天的な明るさは微塵も無く、まるで死を覚悟したかのような仄暗い色彩の幻想、鬼気迫る深刻な演奏が
展開していきます。その底に流れる美しさと悲しみといったら!
ひたむきな演奏のなかに見え隠れする寂寥感が全身をつらぬきます。
フェラスが全てを傾けた入魂の演奏。フェラス白鳥の歌。

1982年9月14日、深酒、貧乏の末、安アパートから投身自殺。