>>703
そう!! アンドレ・マルコンの「アンドロメダ・リベラータ」やビオンディ
の「バヤジェット」は、それは超一流のエンターテインメントだったね。
ヴィヴァルディは昔、皆川先生が「どの曲も同じ金太郎飴で嫌い」とバロック
入門書の最初に書いていて、日本では評価がイマイチだけど、こんないい作品
があるかと感激した。バルチェローナをはじめ歌手も素晴らしかったし。

でも、ビオンディやマルコンが、またクリスティやヤーコプスが、その他のバロック
オペラの最先端の人たちがハイドンの「月の世界」を日本に持ってくる確率はどのくらいあるんだろう。
俺は、今回の「月の世界」は、自分の人生のなかで出会える最高の「月の世界」となる
んじゃないかと予想しているし、今までの彼らの演奏の水準から、今回も手抜き
がないと信じている。(別に関係者じゃないよ)

それと、わかりやすいようにBCJを中心といったが、今までは有田さんがトラヴェルソ
を吹いてたり、古楽のオールスターメンバーだよ。日本のオペラも馬鹿にしたもんじゃない。
曲も楽しい喜劇だし、逃す手はないんじゃ。

日本のオペラのなかにも驚くような試みがある。例えば、6月の津田ホールの南條オペラ研究所
というオペラ団体がピアノ伴奏でプーランクの「カルメル会修道女の対話」を上演したが、
あれには驚いたよ。(観客に若杉も来ていた)。出演した歌手はまだ無名で若いが、ただいい声というのではなくて
このオペラに1年とか半年とか真剣に全てをなげうってこのオペラに集中したのが
伝わってくる名演で、その月のMETとかボローニャの公演より、はるかに密度の濃い
時間を生み出していた。僕は、ボローニャもMETもカターニャ、フィレンツェ、ローマ
は一応行ったけど、今年1番はこの「カルメル会」。