モーツァルトの40番を聴くなら僕ならワルターの1952年の
ライヴ盤をまずお薦めする。すすりなくような弦のポルタメントが
最高だしゾクゾクしてしまう。モノラルで録音も古いが絶対に
もっていたい盤だ。比較的新しい録音ではベーム晩年のVPO盤も
忘れられない一枚だ。何も新しいことはしていないのに音符の
ひとつひとつが語りかけてくる。コープマンのような即物的な
指揮者にはできない芸当でこれこそ真の録音芸術であるといえよう。
古楽器では何といってもブリュッヘンが最高だ。古楽器であるか
どうかなどといった次元を超えた魂の叫びがここにはある。
この3枚のCDを持っていればあとは不要だ。