最近カラヤンのボエームデッカ盤を聴いていて、ふと思ったんですが、
なんでこれ、BPOとの録音なんでしょう。
当時デッカの録音でBPOとやったものは他にはなく、他レーベルとの
住み分けを考えても、あの当時デッカが簡単にBPOと仕事が出来る
環境にあったとは思えません。

また、録音当時、カラヤンはBPOともVPOともボエームは実演には
掛けておらず、実演のためのリハーサルと平行して録音するやり方を
好んだカラヤンにとっては、この時のボエームなら、BPO、VPOどちらを
使っても、録音に掛かる手間は同じだったと思われます。
むしろ、ウィーンのオペラの総監督をしていた60年頃に、ウィーンで
実演の経験がある分、VPOとやったほうがやりやすかったのでは
ないでしょうか。
デッカから見ても、あの当時ならVPOとの録音のほうが自然です。

なぜBPOなのか、そのいきさつをご存知の方がいたら教えてほしいです。
もちろん演奏は素晴らしいです。
久々に聞き直しましたが、キャストの面から見ても、これを凌駕する
ボエームは簡単には現れないだろうと痛感しました。