1969年のリヒター/ミュンヘンバッハのナマを聴いた方は、このスレ参加者ではあまりいないと思う。
まるでバッハの霊が乗り移ったかのような、感動的な生命力あふれる演奏だった。
「マタイ」の3時間にも及ぶ時間が、充実した演奏のためあっという間に経ってしまった。
「ミサ曲ロ短調」も、スケールの大きい演奏で魂が揺さぶられるような感動を経験した。
ヘフリガーをはじめとするソリストたち、そして当時は20代〜30代が大半だった合唱団、
オーケストラが、一丸となってリヒターの指揮に心酔し切って演奏した。
あの時のような演奏は、もう望んでも得られないだろう。
今現在、当時のリヒターのような万人が認めた「バッハのスペシャリスト」はいない。