村上春樹的クラシック
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0017名無しの笛の踊り
2006/08/21(月) 00:01:58ID:fN2UoHU+「あなたがNHK交響楽団から得るものは殆ど何もない。指定席に置き換えられたプライドだけだ。
失うものは実にいっぱいある。歴代指揮者の銅像が全部建てられるくらいの会員費と
(もっともあなたにウラディーミル・アシュケナージの銅像を建てる気があればのことだが)、
取り返すことのできぬ貴重な時間だ。
あなたがNHK交響楽団の定期演奏会で孤独な消耗をつづけているあいだに、
あるものはクラウディオ・アバドの来日公演に足を運んでいるかもしれない。
またあるものはムジークフェラインザールでガールフレンドとダニエル・バレンボイムの演奏を聴きながら
ヘビーペッティングに励んでいるかもしれない。彼らは時代を洞察するクラオタとなり、
あるいは幸せな夫婦となるかもしれない。
しかしNHK交響楽団はあなたを何処にも連れて行きはしない。感情のないブラボーと怒りのブーイングが
空虚に叫ばれるだけだ。ブー、ブー、ブラボー、ブー、ブラボー……、
まるで演奏会そのものがある不毛性を目指しているようにさえ思える。
不毛性について我々は多くを知らぬ。しかしその影を推し量ることはできる。
良き演奏会を祈る(ハヴ・ア・ナイス・コンサート)。」
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