弦:「おい、聞いたか? ハンガリーのバルトークさんが、何か俺たちの
   ためになることをしてくれるらしいよ。」
打:「へえ。俺たちのために何かしてくれるのか。」
チ:「俺たちのために、ボランティアコンサートやるのかな? 儲けは俺
   たちに分配してくれるとか。」
弦:「バルトークさん、俺たちのために特別休暇をくれるんじゃないの?
   俺、休暇が欲しいんだよ。オケの中で一番忙しいからな。」
打:「休暇なら欲しいよな。バルトークさん、フィルハーモニーの理事長
   と、交渉してくれるのかな。」
チ:「まさか、とは思うんだけど、俺たちをやたらと働かせる音楽を書いた
   りしてないよな。」
弦:「バルトークさんがそんなことする訳ないよ。第一、そんな音楽を書
   いたって、全然俺たちの『ために』ならないじゃないか。」
全員:「うーん、なんか心配なんだよな……」