>>160
そうです。バイオリン協奏曲『循環する風景』 〜Violin Concerto "Circulating Scenery" ですね。
1983年の作品で第32回尾高賞受賞作です。
作風は抽象度は高いものの実験的ではなく、無調でありながら調性世界への親和性もほのかに
感じられるような・・・と、現代音楽史に暗い私が書いたところで説得力0なので、手元にあるCDの
中の楢崎洋子氏による解説から抜粋します(以下)

 「この作品は”風景”を題材とするシリーズの一環をなすもので、タイトルが示すように、
  5音からなる循環モティーフが全曲にわたってちりばめられている。そのモティーフが
  楽曲構成の軸となって進行していくなかで、オーケストラの変化を克明に映し出す。
  同一音型の反復を背景に旋律が際立たさせられたり、ひとつのモティーフからオーケ
  ストラが漸増的に高まったり、といったテクスチュアとデュナミークの無段階に開かれ
  た変化が、風景の移り変わりさながらに聴きとれる。(以下略)」