★クラシック初心者質問スレッド PART34★
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0028名無しの笛の踊り
2006/07/25(火) 22:56:09ID:43WdRoMG広義の「原典版」には「ハース版」「ノヴァーク版」の両方を含む。
ブルックナーの作品は「改訂版(弟子の手の加わったもの)」と、
「原典版(ブルックナーのオリジナル)」に二分される。
ブルックナーの場合、同じ作品を何度も改訂(改作)し、しまいには
弟子にまでいじられて、20世紀初頭には弟子の改作を含んだ版(改訂版)で
大作曲家と評価されてしまった。
作曲家の意図どおりに戻そうという動きでハース(学者の名前)が中心になり
1930年代に出版されたのが「ハース版(旧全集)」。正確に言うと、ハースは
全集完結前になくなり、エーザー(3番の校訂者)などが残りを完成させている。
ただし、ハースらが刊行した「旧全集」は、「1曲1稿主義」を貫いたため、
2つ、3つの稿がある作品は中途半端に刊行される結果になってしまった。
特に8番などは、「第1稿」「第2稿」の時期が近いから、とごっちゃにされ、
部分をつなぐ為にハースが作曲した10小節を含む、「改訂版もどき」の楽譜を
「原典版」という、犯罪まがいのヴァージョンを生み出す結果となった。
戦後、ハース版の出版社が東ドイツに移ったのをきっかけに、西側から「新全集」
刊行の動きがおき、その中心になったのがレオポルド・ノヴァークという、
オーストリアの学者。新全集はこの学者の名前を取って「ノヴァーク版」と呼ばれる。
ノヴァーク版は、「ブルックナーの改訂の段階にあわせて複数の版をつくる」という
校訂方針で刊行され、ブルックナーの作曲の過程がはじめて明らかになった。
とはいえ、「ハース版」の楽譜を底本にして、上から修正したために混乱を生じたり、
「疑わしきは採用」という方針で、ハース版に比べて楽譜の指示が煩雑になったりと、
今日の感覚では完全な「批判校訂版」と言い切れない一面もある。
現在、9番の補筆完成版作者のサマーリ、マッツーカー、あるいはキャラガンのような
学者を中心に「新しい批判校訂版」への動きがある。
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