>>170

73年録音のCDと、トラックの長さで比較したら、やはり99年ごろよりかなり短い。
しかし、ミスの量、早さ、丁寧さ〔やる気)、上手さ(技術)、個性(芸術性)、
をごっちゃに考えるるのはどうだろうか。若いころの演奏は今に比べると面白くないよ。
それに、2000年代はじめごろは、演奏会でも最近ほどミスタッチは多くなかった。
(ま当時も今もしょっちゅう行っていたわけでないが。)

丁寧にひいていないと感じるというのは、肉体的か精神的な不調の時であって、
個性を勘違いした意図的なものではないと思う。
なぜなら、調子のいいときは、遅く弾いても、音をきれいに響かせていて、
むしろとても丁寧に大切に弾いているように感じらるから。
それに曲により難曲を結構普通に弾いていたり、それより易しい曲を
すごくゆっくり弾いたりするのはやはり解釈だろう。
といっても、フジコは早く弾きたいと思えば弾ける、とも思っていないが。
自分の技術的可能な範囲で、曲にあわせてこうだと思うペースでひき、
あとはそれでどれだけ聴かせられるかどうか。
早びきのピアニストでも、リストの超絶技巧とかで、技術的にここがボトルネック
(本人もここをもっと早く弾きたかろうがそれ以上無理)と感じる場合もある。

ミスはフジコからミスを駆逐することは無理。
多少のミスをものともせず、しっかり曲の骨格を見せながら、
かつ情感を盛り上げる感動的な演奏ができているときが調子のいいとき。
調子が悪いときは、曲の構成もぼやけ、情感も盛り上がらずかつミスが増える。
ミスが多くて感動できないというのも事実であるが、そもそもミスの多いときは
演奏自体、盛り下がっている気がする。