カラヤンが天才であり、空前絶後のハイレベルな演奏を成し遂げたことを誰も否定できない。
しかし、いくら聴いても、指揮者の素顔が見えないことに、言いようのない不安を感じてしまう。
思弁的、情緒的表現を、かくも排除することにより、この指揮者は何を言わんとしているのか。
一流の偽者とは、この指揮者を理解できない不安に対する自己防衛のレッテルである。