カラヤンってのは演奏の中であんまり自己主張しない人だったんじゃないか
と思う。バーンスタインが演奏の中での自己主張が強かったのと対照的。
演奏美学として、客観的な系列と主観的な系列に分かれるとしたら、カラヤン
はやはり客観的なタイプだったんじゃないかな。
弟子の小澤も客観的。自分のことよりもお客さんのことを考えている?

カルロス・クライバーは主観と客観の均衡が取れたタイプだったと思う。モン
トゥーなんかもそう。

しかしシューリヒト、ムラヴィンスキー、トスカニーニは即物的な主観性が強い。
ストコフスキーのロマンティシズムは意図的なものだから、彼の演奏の個性は
ロマン的な客観主義の産物だ。

カラヤンのロマンティシズムもまた、意図的に作られたものじゃないかな。その
意味で客観的なのだ。