>>491
ツァラトウストラのオルガンは、たしかヤマハのチャーチモデルのエレクトーン
だったと思います(当時の電子オルガンでは最高級品)。奏者は吉田実氏でした。
吉田氏に後日このコンサートの事を聞いたところ、「カラヤンは練習と本番とでは
全然違う振り方をするからということを、ある人からアドバイスされた。案の定、
練習では目を開けて楽譜を見、拍子もきっちりと明確に振り、冒頭のオルガン和音
だけが残る所も切る合図をちゃんとやった。しかし本番では目をつぶり暗譜でデモ
ーニッシュな指揮をし、オルガンが残る所では手を下ろしてしまった。拍子を自分
で数えていたから楽譜の長さ通りに切る事が出来たが、先のアドバイスを聞いてな
かったらえらいことになっていたと思う。でもこの事を通して、カラヤンは演奏者
を信頼して任せてくれたのだなと思った。また、オルガンの入る所だけを細切れに
練習したので、全曲を通してくれないかと頼んだら『大丈夫、全曲通しは本番でや
りましょう』との返事だった。だから本番は良い意味での緊張感を持って臨んだ。
さすがカラヤンだと思った。」と語ってくれた。