>>513
じつは音楽史と美術史・建築史とでは、時代区分にややズレがあるため、
ちょっとややこしいのです。
美術・建築史でいうロココ様式(ルイ15世様式とも呼ぶ)は、フランスに
起こり、その最盛期は1740年代です。モーツァルトが最初にパリを訪れた
時点で既に、ロココは古臭い過去の様式となっていました。
ドイツ語圏では1760年代でも辛うじてロココ様式の作例がありますが、
1770年代にはもう全く時代遅れでした。モーツァルトをロココの作曲家と
呼ぶのはあまり正確ではないと思います。意外かもしれないですが、
ロココの建築家・美術家は世代で言うと、J・Sバッハに近いのです。
ラモー、ルクレール、フランクール、モンドンヴィユ、ドイツ語圏なら
クヴァンツら1690年代〜1700年代初頭生まれの作曲家がロココ時代の
作曲家といえます。