41番は形式や作曲手法自体は全然斬新じゃないと思う。
けど、第一楽章、第三楽章の派手になり過ぎない壮麗さや第二楽章の
短調による経過句の陰影の濃さ、そして第四楽章、ガッチリしたソナタ形式の
中に6つの動機をいたるところに散りばめ、最後にはこれらが5声の
順列カノンを形成してクライマックスを築く曲作り等は古典派のなかでも
非常に斬新だと思う。
しかも、第四楽章は隅から隅まで学問的でありながらも圧倒的感動を与える
点、かなり独創性が強いと思う。
また、全体的に当時の交響曲としてはスケールが異様に大きいことも斬新と
言えるかもしれない。

ちなみに例のドレファミ音型はモーツァルトの創作ではないですが、41番
での使われ方が最も効果的かつ印象的なのは確かだと思う。
モーツァルト自身、小クレド・ミサ K192 のクレドの章でこの音型を対位法的に
活用して効果をあげていますが、41番ほどのレベルには達していません。