>>770
現代オーディオの音色の再現性に関する問題は、オーディオの世界では
半ば常識なんですよ。

ピアニストのブレンデルが70年代に早くもこの問題を著作で取り上げ、
「SP時代の録音では個々のピアニスト特有のタッチがはっきり聞き分けら
れたのに、現代のハイファイ録音ではみんな画一的な音色に聴こえる。
この問題をきちんと説明してくれる専門家はいない」と書いています。

後にそれが「広帯域・低歪・低雑音」といった方向での技術開発の影で
悪化していた位相特性の問題であることが分かり、ブレンデルは自分の
録音には特に位相特性の優れたモニター・スピーカーを使うことにした
そうです。しかし、この問題はデジタル時代になって一層根が深くなって
いて、いろいろと対策はされているものの、根本的にはまだ解決されて
いません。まあ、Cheskyのような高品位録音のレーベルであれば、
音色の再現性についても相当に信頼できる水準の録音をしていますが、
メジャーレーベルでは中々難しいようですねえ。