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「交響曲」…主に多楽章形式(稀に単一楽章)の作品で、オーケストラ
によって演奏されるもの。古典派時代には急−緩−急の3楽章構成、
または急−緩−舞曲−急の4楽章構成をとることを基本としていたが、
後にさまざまな形式をとることになり、また、「物語性」をもたせた
単一楽章の「交響詩」、多楽章の「組曲」などとの分類があいまいになった。
(リムスキー=コルサコフの「シェエラザード」は、4楽章構成ながら、物語性が
あり、作曲家によって「交響組曲」と定義された。他方、グリエールの
「イリヤ・ムロメッツ」は、ストーリーをもちつつ、作曲家によって
「交響曲第3番」とされている。正確な分類は誰にも不可能であろう。)
基本的にはオーケストラ全員の合奏によって演奏されるが、声楽を伴うもの
(ベートーヴェンの交響曲第9番、マーラーの交響曲2,3,4、8番など)、
部分的に独奏パートをともなうもの(サン=サーンスの交響曲第3番など)もある。

「協奏曲」…一人または複数人の独奏者が最初から最後まで演奏を受け持つ
多楽章(こちらも稀に単一楽章あり)の作品。独奏者は「独奏パート」のみを
演奏する。ラロの作品に「スペイン交響曲」というタイトルの作品があるが、
ヴァイオリン独奏が全5楽章全てで演奏を行なうので、ヴァイオリン協奏曲に
分類されている(第2番)。

平たく言うと、「最初から最後までずっと目立つ奏者がいる」のが協奏曲、
そうでないのが交響曲、交響詩、組曲など(管弦楽作品)。