バーンスタインとマゼールとバレンボイムが、
イスラエル・フィルを振る順番で揉めていた。
バーンスタインが「やはり年功序列だろ。年寄りに譲れ」と言うと、
マゼールは「実力主義だからアタマのよい順でいいじゃないか」と譲らない。
バレンボイムは年齢でも実力でも勝てないので、
「髪の薄い順でどうだ」と、とんでもないことを言い始めた。
「妻の美人度でどうだ」「体重の軽い順でどうだ」「ABC順でいいだろうが」
揉めたあげく、ユダヤ人らしく金を持っている順ということで落ち着いたが、
3人が預金通帳を見せ合っているその横を、メータがあのアクの強い顔で
えへらえへらしながら追い越して行った。