779さん
ジュピターの第四楽章は普通のソナタ形式だと思って聴くと案外失敗しやすいと
思う。よく「ジュピターのフィナーレはフーガだ」といわれますが、まさにその通り
で、提示部、展開部、再現部、コーダの全てにおいて実質六つの主題や動機が
展開されまくってるので、この曲の展開部は「転調部」だと思って聴くと良いと
思います。ヴェスペレ K339のラウダーテ・プエリを聴くような感覚です。

第一楽章の展開部が平板、というのは半分当たってると思う。でも半分は演奏する側の
責任かも。あの部分は木管楽器がミソだと思うんですが、弦が頑張りすぎて木管の音が
聞こえづらい演奏が多いです。CDでは特に。あと、これは個人的な考えだけど、モツ
はこの楽章ではあまり凝った対位法を使うつもりは無かったんじゃないかなあ。提示部
のブロック構造的な造りを聴いてるとそう思えてきます。多分、第四楽章があまりにも
対位法だらけなのでバランスをとるためにそうしたような気がします。

旋律的魅力は確かに、他曲と比べると乏しいかも。