>>654
「礼儀正しい」を逆に言えば、「反応が鈍い」ということでもある。
演奏の良し悪しが拍手喝采にあまり反映されない。悪い演奏でも一応
拍手が来る。良くてもそれほど拍手の音量が変わらない。これでも、
二昔前に比べれば反応はよくなってるんだろうけど。

ウィグモアホールで若い駆け出しのカルテットを聴いたときのこと、
1曲目のラヴェルがヘロヘロで、大丈夫かな、というくらいの出来の悪さ。
そしたら、聴衆が失笑するの。ホントに、鼻で笑ってる音が聞こえた。
あんまりな率直さだな、と思ったけど、次のバルトークとベートーヴェンで
発奮したのか、上手とは言えないものの、なかなか味わいのある演奏になった。
まあ、聴衆は金払って来てるわけだし、演奏者はプロだしね。このくらい厳しく
てもいいのかな、と現在では考えている。