>>310
ヨハネ第2項は、ヘレヴェッヘのバッハ中最高の出来だと思います。
冒頭合唱から従来の精緻な古楽的アプローチとマタイの再録の頃から目立ってきた独自のロマン性が
絶妙なせめぎあいを聴かせています。
(この曲以降のヘレヴェッヘはややバランスを欠いている気がしますが、この曲では最高!)

ヘレヴェッヘのヨハネ第2稿に対するコンセプトは、この冒頭合唱のテクストの扱いからも明らかで、
彼はこのヴァージョンを死からの再生の物語として捉えています。
従来のヨハネ受難曲の延長線で聴いてしまうと>>311さんがおっしゃるような不満もあるかと思いますが、
単純にバッハの受難曲が1曲増えたと考えると、これほどスリリングな体験もありません。
(ガーディナー等の最近の「新発見」のカンタータ録音より、ノイマンやヘレヴェッヘのヨハネ第2稿のほうが
よほど胸躍る体験でした。)

ちなみに、ヨハネ受難曲では通常のヴァージョンでもヘレヴェッヘの旧録音が現時点で最も良いと考えます。