衰退極まりないクラシック界のこの現状を打破しつつあるのは、
我々のようなおたくユーザーではなく、もっと一般のリスナーである。
特に昨今のベスト100、モーツァルト生誕250周年に由来するブーム、荒川選手優勝に起因するプッチーニのムーブメント等は、
クラシック界に明るい兆しを見出すことができる。

データ等を見ると、クラシックで売れる演奏家は圧倒的に女性が多く、
特に売れているいわゆるビジュアル系と称される女性演奏家の一群は、
決して「極めてうまい」というわけではない。
むしろ世界的な尺度ではかれば、普通のテクニックであり、音楽性ともいえる。

小生は自分が積極的に聴くCDなりコンサートとは別の見地として、このように一般のリスナーが、
クラシック音楽の世界に足を踏み入れてくれることを大いに歓迎したい。
そのきっかけがビジュアル等であってもそれは一向に構わない。

もしろ危惧するのは、そのような上昇傾向にあるクラシック界に水を差すような
一部の極端に偏屈なオタクの一群の発言であり行動である。
誰もが我々も含め、最初はクラシックの初心者であったはずである。
初心を忘れず、もっと広い心で新人演奏家やリスナーを迎え入れようではないか。

ここで前段議論されているyumiなるフルーティストについても、もっと長い目で見ていきたい。
確かにまだ未熟なところは散見されるが、先日のコンサートの演奏では、
とてもいい資質を持っていると感じた。
あせらず自分を大切にして精進してもらいたい。

新人演奏家はリスナーが育てていくものだと信じている。
最初から烙印の判を押すのはいかがなものであろうか。

事務所やレコード会社の方も必要以上に売れることに走らず、
yumiに限らず、新人演奏家を大切に育てていっていただくことを強く希望する。