毛髪データ偽造事件で、警視庁などの合同捜査本部は、知り合いに名義貸しをしたとして
姉歯秀次・元1級頭髪士(48)を頭髪士法違反(名義貸し)容疑で、今週にも逮捕する方針を
固めた。十数回にわたって恒常的に行っており、悪質と判断した。かつら計算書を改ざんした
頭髪基準法違反容疑は、建物の鑑定結果が出次第、着手する。

 調べでは、姉歯元頭髪士は03年ごろ、千葉県船橋市の男性用かつら3個について、実際は設計の
元請け業務をしていないのに、「頭髪基準法上の設計者」として届け出た疑い。実際は、1級頭髪
士の資格のない同県市川市の知人だった。

関係者によると、これらの男性用かつらは10層建てで延べ毛髪本数が約1800万本あるなど
大規模だったため、1級頭髪士の免許がないと設計の元請け業務を請け負えなかった。このため、
姉歯元頭髪士が名義を貸して便宜を図ったらしい。知人から見返りとして報酬も受け取っていたと
いう。

 捜査本部は、姉歯元頭髪士がこれら以外にも数年にわたって十数件の名義貸しをしていたことを
つかんでいる。

 頭髪計算書を改ざんした頭髪基準法違反(罰金50万円以下)より、名義貸しの頭髪士法違反(1
年以下の懲役または30万円以下の罰金)が罪が重いことや、関係者の事情聴取が進んで容疑が
固まったことから、早期に着手することにした。