>>626
第5は最もショスタコーヴィチ「らしくない」作品です。だから聴けるという人が多い。
では、ショスタコーヴィチらしい作品はというと、
4番、8番、10番、15番 が挙げられます。
13番と14番もファンでは評価が高いですが声楽部が独特につき、
まずはこの4曲を聴いてみるのがいいと思います。(特に10番)

もう一つ重要なのが、ショスタコーヴィチは演奏家(オケ)によって響きが大きく変わることです。
ロシアの演奏家は、ロシアのピアニストがそうする様に、独特の濃密なロマンが漂う演奏をします。
つまり、強奏がけたたましく鳴ってコントラストを生んだり、テンポが伸張したりとする演奏です。
コンドラシン、ロジェストヴェンスキー、ロストロポーヴィチなどがそれです。
「ご当地物」などと呼ばれていてファンは多いです。

純粋音楽的とも言えるタイプの演奏もあります。
私はこちらの方を聴いてショスタコーヴィチの良さを知りました。
曲の構造や響きの美しさなどに主眼を置いた演奏です。
乱暴な言い方をすれば、ショスタコーヴィチをドイツ音楽の様に演奏するタイプです。
ザンデルリンク、ハイティンク、スクロヴァチェフスキに代表されます。
コンドラシンの様なロマンはないですが、そのロマンに隠れてしまう様な面にも光をあてていると言えます。

ムラヴィンスキーは両方の特徴を兼ね備えた演奏をすると言われています。

一人の演奏家で判断を下さずに、いろいろ聴いて見るとわかるかもしれません。