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超一流の作曲家による超一流の作品であること。
それがこの曲の最大の魅力であり,唯一の難点でもある。

加えて,天才の若書きでもある。
このため,その音響や構成だけでなく,物語性や各楽器奏者の名人芸,
楽章間の場面転換など,ありとあらゆる見所が満載の作品だ。

つまり,どの見所から理解を開始するか,その整理が必要だ。
あらゆる見所を一気に理解しようとすると,単に混乱するだけだからだ。

この曲の初心者は,まず圧倒的な音響を堪能することから,理解作業を
開始することだろう。
コリン・デイヴィス/コンセルトヘボウの盤を入手し,第4第5楽章を
繰り返し聴くことを,初心者各位にお勧めする。

ただし,この曲にも難点がある。
スコアを読み返すたびに新たな魅力が見つかるからか,超一流の指揮者の
何人かが,レパートリーに加えることを断念したことだ。

もちろん,この曲の真の意味での名盤が,CDの売り上げ枚数やメーカーの
宣伝文句とは別な位置に存在することは,特にコメントするまでもない。