根拠の前に、わたしが何に対して否定的であるかを、書かせてください。

まず第一に否定したいのは、誤った「腹式呼吸」です。これは、腹を膨らま
せて吸い、へこませて吐くというもので、これが間違いだというのは、おそ
らく大多数の音楽家が認めるところだと思います。・・・・この件に関して
は、サックスの雲井氏が氏の(カルテットの)ページで詳しく論じられてい
ますので、私があえて付け加えることは何も有りません。

第2に否定したいのが、表現力を削ぐ「腹式呼吸」についてです。こちらの
方はほとんど語られることが無いために、その現象についても認識されている
方は少ないでしょう。 活躍されている音楽家の方は、無意識にこの表現の
邪魔になる呼吸を避けていることが多いですし、一方技術的には立派なもの
なのに、何か面白くないと思われてしまうような演奏家の方は、この呼吸に
陥っていることが多くあります。
そこでこの目に見えなく解析しづらい呼吸について、表現の邪魔になるのは
いったいどのような部分なのかを、何とか明らかにしたいと考えています。