(承前)

さて、おっしゃるとおり私の奏法はバロックにピントを合わせて開発
してきたものですから、最大限の効果が現れるのはもちろんその時代
の音楽においてです。ではそれが他の条件下でどのくらいの意味を持ち
得るかですね。

1.仮に>>392,393でかいたような図式が正しければ、「胸」中心の呼吸
 をマスターすることで、バロック以後の音楽に対しても、少し修正すれば
 対応できる。

2.演奏者は誰でも聞く人に感動してもらいたいと思うわけで、その為に聞く
 人の心を客観的に知らねばならないはずですが、それは絶対不可能なこと
 です。 しかし、誰もが心の奥には同じものを持っていると仮定すれば、
 自分の心を知ることで、聞く人の心も知ることにもなると言えるわけです。
 つまり、演奏中に自分の心の中で、純粋に音楽によってのみ動く部分を
 みつめることができれば、それが聞く人の心をモニターしていることになる
 わけです。・・・自分の呼吸法はこのモニターを正確にできる側面を持って
 いますので、どんな場合でも何らかの効果が期待できるとは思っています。