以上の記述で重要なのは次の2点である。
・呼吸法だけでなく、リズム性の運動、つまり、歌を歌ったりダンスを踊ったりするだけで、脳の状態は変わる。
・腹式呼吸で得られる状態には、遅いアルファ波のでるリラックスした状態と速いアルファ波のでる爽快な状態の2種類ある。

このことより、次の結論が導かれる。
・1の言うように感情が生じたままの状態でないと真の感情表現はできないというのなら、そもそも、音楽やダンスでは真の感情表現はできない。
なぜなら、音楽やダンスはリズム性の運動なので、それだけで脳の状態は変わってしまうから。
・腹式呼吸で得られる状態には2つある。だから、「腹式呼吸はリラックスするからダメ。胸式呼吸はリラックスしないからいい」というのは、全くのデタラメ。

参考までに書くと、腹式呼吸で速いアルファ波をだすにはそれなりに訓練が必要なのだそうだ。(遅いアルファ波は誰でもだせる)
だから、1が腹式呼吸でリラックスしてしまうというのは、腹式呼吸そのものに問題があるというよりは、
1の腹式呼吸のやり方の方に問題があると考える方が妥当なのではないだろうか?