ヴァイオリン奏法(ジェミニアーニ/日本語版、シンフォニア)より
引用しておきます。

「作曲者と共に演奏者にも聴衆に感動を与えようという希望があるが、
まず自分自身が感動しなければならないということである。天才的な
作品を選び、その作品のすべての美しさを完全に自分のものにすれば、
それは不可能なことではない。そして、自分の想像力が活動し輝いて
いれば、その高揚した精神を自分の演奏に吹き込むことができるので
ある。」

また、同書に当時の人がコレルリの演奏の印象を述べたくだりがある。
「私は、かの有名なアルカンジェロ・コレルリくらいヴァイオリンを
ひいている時にその熱情が魂を奪ってしまう人に会ったことがない。
顔の形はゆがみ、目は時に火のように燃え、苦悶のためにまわる。
彼は自分のしていることに見も心も捧げきってしまって、全く別人の
ようであった。」