ベルクとストラヴィンスキーの新譜聴いたよ。
ベルクは退廃的陶酔感は希薄な分、とても明晰でクリアな作品解釈。
アバドらしく、分析的傾向でも神経質さはなく、歌心ある演奏で
とても聴きやすい。
ストラヴィンスキーも同傾向、軽妙さにリズムのきれが
あって、沸き立つような新古典的ニュアンスが楽しい。

特筆すべきはブラッヒャーのヴァイオリン。
BPOのコンマスの時はあまり思わなかったけど、この人、
資質は本物のソリストだね、完全に。
高弦は明るく、中域から低弦は太くて力強い良い音色で
テクニックも素晴らしいきれがある。
表現もホットで、難曲2曲を寸分狂わないイントネーションで
颯爽と弾き切っていた。
演奏終了後の盛大なブラボーも頷ける。
ティボーやシュナイダーハンのように、往年の名ソリストの
中には、実はオケのコンマスの経験を持っている、という
人もいる。
ブラッヒャーもこれから素晴らしいソリストに成長して欲しい。