ムラヴィンスキー以前と以後のロシア指揮者界を見るにつけ、ソ連から
彼のような指揮者がよく現れたもんだと思う。

西側ではトスカニーニを始めライナーやカラヤンなど、ああいった演奏スタイルが
確立されていたからわかるけど、ソ連という閉ざされた世界であの年代の指揮者が
ああいった演奏をするようになったのは凄いことじゃないかな。

彼が自分の演奏スタイルというか解釈を身に付けた頃は、西側の演奏を聴く機会は
なかなかなかったろうから、西側の指揮者を参考にするというか影響を受けることが
ほとんどなかったはず。

にもかかわらず、トスカニーニやカラヤンに劣らぬどころか西側に客演して聴衆を
圧倒させる芸術を披露したのは、奇跡とも言えるんじゃないだろうか。
とにかくあまりにも他のロシア・東欧系指揮者と違いすぎて不思議でならない。