マーラーの交響曲の中でこの4番を個人的には最も頻繁に聴くのは、多少の皮肉は
含んでいても、ここでは彼岸の彼方から此岸の悲喜こもごもな出来事を達観し、明
朗で透明な遠い眼差しから看た世界を楽観的に描いているように聞こえるからだ。
そうかと云えば、『大地の歌』以上に沈潜した重い眼差しから静謐な世界を垣間見
せてくれたり(チラっと見せてくれるからこそ貴重なのだ!)、本当に様々な感情
にあふれる豊穣な現世を軽い口調で御伽噺よろしく(軽〜く!)描いて活写してい
る名曲だと思える。