休憩二回に加えて曲ごとの配置換えに時間がかかるため、岩城氏がマイクを
何度か持ったのですが、「私はとても怒っています」と何度も繰り返して
プログラム解説を非難するのは聴いていてあまり気持ちの良いものでは
なかったですね。「没後10周年に触れていない」だとかは文句をつける
ほどのこととは思えませんし、解説自体にも別段落ち度はなかったと
思います。また岩城氏の解説補足のおしゃべりもそれほど重要なことを
話されていたようにも思えなかったし、少し長かったし、「ノヴェバー・
ステップス」の演奏前に「この曲のテーマは西洋音楽と東洋との断絶」と
言い切ってしまうのもどうかなと思いました。あの素晴らしい演奏の前
には言葉は不要でしょう。私が解説でむしろ気になったのは「系図」が
岩城宏之編の小編成版だったことに触れていなかったことです。それも
含めて岩城氏と楽団と執筆者の方との連絡がしっかりしていれば解消
できたことのように思えます。充実した作品、演奏を聴けた反面、
しっくりしない思いも抱かされた演奏会でした。