'83初来日の模様を2004年にまとめたものの終演後の部分です。僕はこのように
感じました。全文は新聞発表〜発売〜TV放送〜2回目演奏までを書いてあります。
老舗ホロヴィッツHPの掲示板に勝手に掲載させていただいたものです。ググれば
最初のページに出てくるHPです。

 終わった!ホロヴィッツ満面の笑顔(遠いので雰囲気しか見えないが)。大き
な拍手。プログラムも前半が重く後半は割と軽い(時間的に)ものだったし、前
半でもう満足しきったところもあった、終わらないで欲しい、このままずっと
続けばいいと思って聴いていたこともあるし(そういう時間って過ぎるのが早
い!)、とにかく後半はあっという間に終わってしまった印象だった。ショパン
を通じて色々な音が聴けたし、陶酔感は少なかったが間違いなくホロヴィッツ
の音楽を堪能できた。十分満足できた。

 そして満場の拍手は、恐らく最後になるであろうホロヴィッツの姿を惜しむ
拍手へと変わっていく。最後というのは今回の来日が奇跡であるとみんな思っ
ていて、再度の実現は非常に困難と思われること、そして老いた姿を目の当た
りにして、次回があったとしてもそれを神様が待ってくれるかどうかわからな
いと直感的に感じたこと、色々な思いがあったと思う。「日本に来てくれてあ
りがとう!」「2日目も演奏してくれてありがとう!」「素晴らしい謝肉祭を
ありがとう!」会場は総立ちに近い状態になった。僕も何度も「Bravo!」を
叫んでいた。後で1Fにいた先輩に聞いたところによると、3F席の最前列でふ
らふらしてBaravoを叫んでいる僕と友人を見て、落ちてきやしないかと心配し
たそうである。文章では冷静に書いているけど、正直いっちゃってたと思う。
一体何回オベーションに応えてくれたか覚えてないけれど、終始にこやかなホ
ロヴィッツの姿を大事に記憶にしまいこんで10時半を過ぎたNHKホールを後に
した。学生時代に庭としていた渋谷の街で余韻を楽しむべく(もちろん初めて
感じる人生って・・年をとるって・・といったしみじみした気持ちも含めて)、飲
んで帰ったのは言うまでもない。

 当時○○歳の忘れ得ぬコンサートはこうして幕を閉じた。