故柴田南雄が言っていたが、
フルトヴェングラーなどを最高と言い続けて
新しい演奏や曲を聴こうとしないのは
古い歌舞伎ファンと同じで“様式美”にこだわる人であると
たとえていた。
いわく「先代ならここでこうやった」「まだまだ先代には及ばない」
という台詞ばかり出てきて新しいものを認めようとしない。

その発言自体がレコ芸誌上の対談でなされたもので
「このあたりで物議をかもす発言をしておきましょうか」
って前提で冗談めかして言ったものだけど。

当時厨房だった俺に、音楽の聴き方は何種類かあると
いうことを教えてくれた対談だった。