友人のハイドシェックの勧めで東京事変の新譜を聴いた。若い頃はやりたい放題の快演を繰り広げてきた椎名林檎だが、今では落ち着きと風格を押し出すようになった。
若い頃では「本能」をとる人が多いが僕はとらない。水準以上ではあるが、ナースルックに必然性がなく。それならばむしろ「ここでキスして。」PVのさりげない胸元の谷間の方がチャーミングである。
その胸元も「ギブス」辺りまで来るとその純音楽的豊満さは隠しきれず、しかし決して下品に見せつけないところなどは、僕はまさに「巨乳の氷づけ」と呼びたいのである。
今回の新譜では第1曲目から近年の枯れた芸に巨匠的な遊びも見られ、中間の美しさもこうでなくては!と思わせるものだし、「春の名残をいかにとやせん」というアーティストの心情を伝えてやまない。終曲に関しては冒頭と同じことが言えよう。