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歌詞の一語一語、発声の一音一音、そして表情、身振り、顔面の筋肉の
小さな動きまで見分けて意味を読み取ることによって、より深い解釈が
可能になる。
日ごろ漠然と思っていたことを、このように表現されると圧倒される。
日本語の歌詞で歌われているので、漏れのような素人にもわかり易い。

ひとつの曲を何十回も聴いているとだんだん小さなことまで気が付く
ようになる。よく言われる繰り返しの効用。

ところで、漏れの場合、この曲を見ていていつも思うのは、
人は争いに生きて 忘れたの やさしさ のところで、
声を伸ばさずに意外に短く抑えているところ。
漏れはオペラはまったく素人だが、あそこはもう少し伸ばしたほうが
いいと思う。彼女の実力から見ても、本来なら伸ばせていた筈だ。
しかし、メドレーの3曲目の故か、あのような歌い方になった。
そういう歌い方だといってしまえばそれまでで、そのまま何もなかった
ように次のフレーズに続いていくのだけれど、漏れにはどうも
美奈子さんが、あちゃーと言いながら顔を伏せているように思える。
しかし、その後はその失敗(漏れが思っているだけか?)を感じさせない
ような情感を込めた歌い方で最後まで歌いきっている。
そして歌い終わって聴衆に挨拶する表情には、聴いてくださってありがとう
という感謝の気持ちとともに、大勢の前で難しい歌を歌いきった満足感が
あふれている。
歌を歌うことの喜びをこれほど表現している姿は見たことがない。
ただ、その満足感と同時に、小さな失敗もやはり気になっていたのだろう。
歌い終わって後ろにいる指揮者の飯森氏を振り返った時に、失敗しちゃった
という照れた表情をしているように見える。
妄想かもしれないが、漏れはそう解釈している。
しかし、そのように想うことによって、この曲に対する愛着がますます
深まったような気がする。
チラシの裏スマソ。