「題名」の「誰も」
「眠れなくて」(1): まどろみを含んだ声 「アー、寝れない」と起き上がる。
「眠れなくて」(2): はっきり覚醒した声  「やっぱり寝れない」と自分に確認 (本当に、前日寝てないような目つきだが)
「夜更けに」: 「夜更け」の静かな声と対照的に「にー」の声の振るえと強調が若干の不安感をそそる
「ひとり」: 今度は静かな声と声の振るえで夜の冷気や不安を同時に表す
ブレス: すすり泣きのように聞こえる
「見上げる星よ」:ゆっくりと見上げる感じ、「星」の部分は明るめに優しく歌い、すがりたくなる様な星の輝きを表現
「教えて(プレス) ねぇ」:ここの、はっと思いついたような感じは分かりやすい。 
「人の愛はもう燃え尽きたの」:「人の愛は」は強めに美しく歌ってその重要さを強調し、「燃え尽きたの」は徐々に消え入るような声で、
燃え尽きる描写にがっかりした様子を重ね合わせる。
  こうした丁寧な描写に、表情、身振りが加わり、状況が鮮明に伝わってくる。(以下も随所にこうした表現があるが略)。イメージは人
によって変わるだろうが、声の違いは認識できるはず。ただ、これらは技巧というよりも、心を入れることによって自然に出ているものが多いと思う。
「人は争いに生きて」:「生きて」の「い」が声割れを起こしてしまい失敗ともとれるが、これは、悲しみと必死さの感情が根底にあったために起きた
と思われる。(同音の「やさしさを」や1つ高い「その日を」の「ひ」は出ているので高さの限界ではない。)
「その日を その日を」: ここは、「日」が「太陽」の意味を含むことを意識する必要がある。オーケストラが下から徐々に昇る太陽を演出する
とともに(左手で上る感じを伝えようとしている。)、歌声が日の出の光線を表現し、最後を飾るに相応しい光景となる(衣装)。視線を落としたのは目に
映し出されたイメージが眩しかったからなのか。
最後に、この歌の趣旨とどのように歌っているかを考慮しなければピンとは来ないだろう。後半部は、目を閉じて歌っているところが多いが、これは、
良心の声の様に自分の心の中に響かせているわけで、聞く側もそうすることによってしくっりとくる。
要するに聴くときは創り出されたイメージ(心)の中で声を響かせるだけでよい。音の流れを追うだけでは価値を理解するのは難しいだろう。