19世紀半ば、スイスの片田舎。トリスという名の相撲が得意な少年がいた。まだ16歳なのだが、おとなに混じって、地方の相撲大会に出場しても良い成績をあげるほどだった。

しかも、少年の得意技は居反り(いぞり)の大技だった。ある相撲大会の決勝で少年は見事に居反りを決めて優勝した。

少年と同じ村の子供達は大変喜んで、相撲大会から村に帰る道すがら♪トリスたんと居反りで〜♪と大合唱するのだった。

そこへたまたま通りかかった、ある大作曲家が、子供達の歌にヒントを得て傑作と称される楽劇を作り上げることになるのである。