>>494

「聴衆の中には、ピアニストがいつ失敗するだろうかと手ぐすね引いて待っている連中がいる。
 彼らはローマ時代に闘技場に集まった群集や、サーカスの綱渡り芸人が足を踏み外すのを心待ちにする観衆と同じだ。
 その結果演奏家は失敗を恐れるあまり、いつもコンサート用の十八番のレパートリーを演奏することになる。
 すっかり保守的になって、もしベートーヴェンの3番が得意曲だったら、4番を試してみるのが怖くなるというように。」
「レコーディングによってコンサートの地獄のストレスから演奏家は解放される。
 演奏会の為に同じ曲ばかり練習するのではなく、新しい楽曲にどんどん挑戦してゆけるし、失敗を恐れずにありとあらゆる解釈を試せる。」

by G.G.