>1)演奏者側からの「良い演奏」とは「正確に再現された演奏者が意図した演奏」

これって、想像しただけで、つまらない音が聞こえてくるよ。
活きが悪い魚料理みたいでマズイね。
人間のエモーションはどう扱い、どう表現するの?
貴方も演奏家なら解るだろうけど、アナリーゼ段階での作品の全体像や骨格から
受けるエモーションは予め固定してても、実演で常にそれを正確無比に再現する
のは至難の業、というか不可能ですよ。人間の感情や情緒はきわめて移ろいやすく、周囲からの影響を受けやすいデリケートで曖昧なもの。
自分では絶対に同じ表現をしてるつもりでも、10回コンサート開いて、全部
等しい演奏なんてできっこない。それは、録音して聴いてみれば直ぐ分かる。
もちろん、微細な表現には非常に高度な技巧が必要だが、たとえ超絶技巧を持ってしても極めて困難なことに変わりはない。
しばらく前に、誰か忘れたけど、シェーンベルクのピアノ曲をシンセで正確に
打ち込んでCD作った人いたよね?あれは、譜面を見ながら聞くと、さすがに
人間では至難な何段階にも細かく分かれた音価や強度を、精確に再現してた。
でも、ただ正確に音にしたというだけで、それ以上の物じゃなかった。
やはり、音楽が命を持つためには、「興」が不可欠ですよ。