あともう一点。
「良い演奏」ってのが気になるね。どういう意味ですか?
音楽の演奏には、テクニックと解釈という大きな2本柱のほかに「趣味」の
問題がある。
具体的に私個人の意見を示せば、アーノンクール、ガーディナー、ノリントンの
演奏には好きになれないところ、趣味に合わない点が間々ある。だけど、彼らの
演奏は旧知の作品の新生面を聴かせてくれたし、すこぶる面白い。聴いてて飽き
ないし、刺激的で魅力的だ。私個人の趣味には合わなくても、練りに練られた
音楽の完成度、そこから生まれる説得力、音楽性の高さは十分に解る。
良い演奏だけど趣味じゃない。こういう事があるんですよ。芸術では。
その逆は稀だけど。。。
だから、客観的に良い演奏なんてないし、一流の演奏家に対する評価だって
専門家の間でも賛否両論が展開されるわけで。
とにかく、演奏の評価は、単に知識や技術や解釈だけではないということ。