>>165

簡単なこと。適当にネームバリューがあって、話題性があれば誰でもよかった。
本当は若手を起用できればよかったのだけど、ネームバリューのあるやつは既にひっぱりだこだし、
話題性のある若手といってもなかなかいない。チューリヒのメストあたりはスイス関係もあって
候補だったろうが、やつはザルツブルク音楽祭の監督すら断っている。
そうすると既に名なり功を遂げているやつになるわけだが、ちょうどアバドはベルリンと倦怠期とい
うか、客からも飽きられつつあったし、本人も嫌気がさしてきてたので、ルツェルン側からのこの話
に飛びついてきた。
で、問題はこれからで、オケはこれまで伝統的にスイスのオケから夏場だけ寄せ集めていたいわば
バイロイト的なオケだったのが、アバドがそれではいやだと言い出し、「あいつがほしい」とか「だれ
それも必要」とどこかの野球監督みたいなことを言い出した。
たまたまルツェルン音楽祭は他と違ってあまり財政的に苦しいこともなし、これまでのスイス音楽家
たちには手切金を渡して、新たにオケメンバー集めに奔走することになった。
よく「アバドを慕って集まった音楽家たち」というキャッチコピーをつけられているが、それはかなり
嘘っぱちで、アバドが「ほしいほしい」といった音楽家たちを事務局が金と政治力でかき集めて
きた金満オケ。マーラーチェンバーの財政的援助目的もあるが、一応アバドに慣れていることとヒマな
こともあってこのオケを母体にして、あとは金に目がくらんだか、なにかの弱みを握られているかの集合体。
「ヨタ話」とかなんとかいう香具師もいるだろうが、これらは事務局側や参加オケマンがほうぼうのTVの
や雑誌等のインタビューなどでも語ってきていることだから、多少ののりしろはあるにしても、ほぼ間違いないよ。