ものによるよ、どっちも正解だしどっちも不正解。
DECCAの「ローマの松」のような極彩色で分離も響きもバッチリなものもあれば
NPO時代の解け合ったような響きもあるし。
レコード会社のエンジニアの録音ポリシーも大きいと思うよ。
実演では特に他の指揮者と比べて…という点も感じられなかったし。
ただ、マゼール独特の「バランス感覚」が発揮されると、パートの一部が浮かび上がったり
アンサンブルの一部を鮮明に強調したり、これが彼の魅力であったり嫌われる理由だったりする。
新譜リリース後の来日公演での同曲、アプローチがまったく同じなのである意味満足して笑えた。
もう昔の話だけれど、ブラ1の最後のコラールでバストロンボーンをクレッシェンド
させる方法も、実演で見事にやってのけてくれ、聴衆の度肝を抜いたっけ。
ただ日によって出来不出来の波があるので、同じ曲でも感銘度がちがう事はよくある。
妙に冷めた日は分離がよいけれど、一体感が感じられなかったり。
逆にノリノリでもの凄い一体感と量感を発揮したり。
オケのノリも大事だね。それをコントロールするのが指揮者の仕事。
マゼールも人間だってことがよくわかる。
だからライヴでも日付違いを聴いてみないと、最後まで分からない。
開けてビックリ、ロリン玉手箱だよね。だからオモロイ。