もうちょっとでしゃばっていい?(笑

和声的にはワーグナーを無調とはまだかろうじて言えなくて、
ていうのは無理すれば和声の教科書で進行をなんとか説明できるから。
でもほとんどがイレギュラーなとらえ方をしなくてはだめで、
またいくつもの解釈のしようがある。
そうなってくると機能和声の意味ってほとんど無いでしょ?

ようするにそれまでの音楽は教科書通りの機能和声で書かれた上で、
そこからちょっと逸脱するから、聞いてて面白かったわけ。お!?って思えたわけ。
ところが、ワーグナーはイレギュラーをとにかく好んで使った。
彼の音楽を聴いた人は「和声の危機」とか言っちゃうほどだったんだ。
だから普通ならばイレギュラーだらけで、音楽にならないはずなんだけど、
彼はそれをすばらしい音楽にしちゃったわけだ。和声の機能よりも「聞いたこともない響き」を選んだ。
だから彼は偉大なんだとおもうよ。

和声ってのはいわば多くの人が自然と次の展開を予測できる和音の連結方法だから、
ワーグナーでそれがいきつくところまできちゃってさらにその壁を壊そうとしたんだろうね。
そう思ってトリスタンとイゾルデとか聞くと、音楽史上のひとつの転換期に立ち会ってるようでまた違った感動があるw。
彼以降、音楽の響きが非常に豊かで複雑になっていったのはこうしてみると必然だったように思えるよね。

ということで私は今日で卒業ですw。みなさん現代音楽もたしなめるすてきな音楽家になってくださいな!