>>404-405
譜読みとは何か、1から勉強しなおすことをおすすめします。
「楽譜どおりの演奏」とは、楽譜に書かれていない作曲者の想いや
ニュアンスまで読み取るのが前提ですよ。つまらない演奏は、楽譜を無視している
ことが非常に多いです。楽譜の表面しかなぞらなかったり、表面的な要因すら
見落とすピアニストは、恐ろしいことにプロでも結構います。

例:「3拍子の舞曲」
ワルツ、マズルカ、ポロネーズ、メヌエット…いろいろありますけど、アクセントの
位置が違ったり、微妙に不均等な三拍子だったりします。でもそれは微妙なので楽譜には
書ききれません。楽譜上はどれも4分の3拍子なのよね。
だから演奏者が「これはワルツだから、それに相応しいテンポと表現を心がけよう」とか
「このマズルカはオベレックだから、少し快活に跳ねてみよう」とか、
いろいろ考えて実行する。それが楽譜に忠実で、かつ、演奏者の個性も反映された演奏なんです。
マズルカをワルツみたいに弾いても面白いかもしれないが、楽譜には忠実じゃないし
作曲者の意向にも背いてますよね。

上の三拍子はほんの一例なんだけど、楽譜の書き方にしても時代によって全然違うから。
ショパン以降は細かなニュアンスもできるだけ書き込んでますが、これはショパンが
演奏者に繊細なニュアンスを要求したから。だからショパンは楽譜にかかれたことを忠実に
再現するだけで結構まともな音楽になる。(再現してない人、多いです)
バッハなんかだと、暗黙の了解になってる事項がすごく多いから楽譜の見た目はとても簡素。
だから楽譜に書かれた内容だけ演奏してしまうと、すごくつまんないです。演奏者の
補完が必要なんです。